こんにちは🐢です。
今回は超有名ベストセラーのFACTFULNESSについて書きます。
読んだことがある方も多いと思いますが、クイズなど忘れているかもしれないので今一度試してみてください。
みなさんも思い当たるかもしれませんが、この本は読んだ時は感銘を受けるのですがその後時間が経つと結構内容忘れてしまいますよね💦
本書の概要
FACTFULNESSは、オバマ大統領やマイクロソフト創業者のビルゲイツが大絶賛した名著です。
著書はハンス・ロスリング自身と息子のオーラ・ロスリング、息子の妻のアンナ・ロスリング・ロンランドです。
この本についてはYouTube動画でまとめになっていたり他の方も多数書評を書かれていたりするので既にご存知の方も多いと思いますが、改めて本の概要と🐢がオススメするポイントを纏めてみました。「もう読んだよ」とか「まとめ見ちゃったよ」っていう方には目新しい情報はあまりないかもしれません😅
まず初めにこの本の目的は次のように書かれています。
世界の問題を解決するには、状況をきちんと理解する必要がある。というところから始まります。
ここを読んで、もしあなたがエリートで自信がある人だと「俺世の中のことは結構わかってるし、これまできちんと教育受けてきたし!」って若干カチンと来てるかもしれませんね。
そういう人は特に、次の13の質問をやってみてください。
※このクイズは本の中ではイントロに出てきますが、Gapminder財団のホームページでも公開されているものなので、この記事でも掲載させていただきます。
※この本は2018年に出版されたものですので、その当時に著者たちが調べた内容を元に作られたクイズです。現時点でさらに状況が変化している可能性がありますのでご注意ください。
質問1:現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を終了するでしょうか?
A:20%
B:40%
C:60%
正解はC
質問2:世界でもっとも多くの人が住んでいるのはどこでしょう?
A:低所得国
B:中所得国
C:高所得国
正解はB
質問3:世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
A:約2倍になった
B:あまり変わっていない
C:約半分になった
正解はC
質問4:世界の平均寿命はおよそ何歳でしょう?
A:50歳
B:60歳
C:70歳
正解はC
質問5:15歳未満の子どもは、現在世界に約20億人います。国連の予測によると、2100年に子どもの数は約何人になるでしょう?
A:40億人
B:30億人
C:20億人
正解はC
質問6:国連の予測によると、2100年には今より人口が40億人増えるとされています。人口が増えるもっとも大きな理由は何でしょう?
A:子ども(15歳未満)が増えるから
B:大人(15~74歳)が増えるから
C:後期高齢者(75歳以上)が増えるから
正解はB
質問7:自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したでしょう?
A:2倍以上になった
B:あまり変わっていない
C:半分以下になった
正解はC
質問8:現在、世界には約70億人の人がいます。図表1の地図では、人の印がそれぞれ10億人を表しています。世界の人口分布を正しく表しているのは3つのうち、どれでしょう?
正解はA
質問9:世界の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子どもはどのくらいいるでしょう?
A:20%
B:50%
C:80%
正解はC
質問10:世界中の30歳男性は、平均10年間の学校教育を受けています。同じ年の女性は何年間学校教育を受けているでしょう?
A:9年
B:6年
C:3年
正解はA
質問11:1996年には、トラとジャイアントパンダとクロサイはいずれも絶滅危惧種として指定されていました。この3つのうち、当時よりも絶滅の危機に瀕している動物はいくつでしょう?
A:2つ
B:ひとつ
C:ゼロ
正解はC
質問12:いくらかでも電気が使える人は、世界にはどのくらいいるでしょう?
A:20%
B:50%
C:80%
正解はC
質問13:グローバルな気候の専門家は、これからの100年で、地球の平均気温はどうなると考えているでしょう?
A:暖かくなる
B:変わらない
C:寒くなる
正解はA
お疲れ様でした。何問正解したでしょうか。
🐢も正直ほとんどがわかりませんでした。
そしてその後は上記の質問に照らしあわせながら以下の章でそれぞれ思い込みに対する具体的な説明がされています。
- 第1章 分断本能「世界は分断されている」という思い込み
- 第2章 ネガティブ本能「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
- 第3章 直線本能「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
- 第4章 恐怖本能「危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう」思い込み
- 第5章 過大視本能「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み
- 第6章 パターン化本能「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
- 第7章 宿命本能「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
- 第8章 単純化本能「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
- 第9章 犯人探し本能「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
- 第10章 焦り本能「今すぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
- 第11章 ファクトフルネスを実践しよう
目次にある分断本能やネガティブ本能は特に自分でもそういうところあるなぁと感じます。
これは日常的にニュースになることの多くがネガティブなことが多いこと(そのほうがセンセーショナルで人の目を引くため)もあるかもしれませんが、本で述べられている通り、誰でも簡単にアクセスできる国連や国などの統計データや客観的な一次データを自分で見に行っていないことが挙げられてると思います。
さらにこの本を読んで自分の頭にある情報は1970年ぐらいのものから変わってないんだなっていうことがわかりました。
ひとつ例を挙げると次の図は1970年の世界の寿命と収入の関係を表しています。
色は緑がアメリカ大陸、黄色がヨーロッパ、赤がアジア、青がアフリカです。
アジアのほとんどが収入も寿命も低い位置にある感じですね。
引用元:Gapminder Tool
それが2019年にどうなっているかを見ると次のようになります。
アジアはほとんどが寿命が70以上で収入もだいぶ上がってきています。
アフリカが収入が低いところは目立ちますが、それでも寿命については60以上の国が大半を占めるようになっているのです。
上の図は下のGapminder Toolsで簡単に見ることができます。
このようにいまや簡単に世界の現状が簡単に手に入る状態にありながら、日々報道されるネガティブなニュースに引っ張られて正しく世界を見ていない部分もあるなと思います。(悲劇的なニュースが無駄だと言っているわけではありませんし、マスコミが悪いわけではありません)
ハンス・ロスリングってどんな人?
ハンス・ロスリング(Hans Rosling)さんはどんな人かというと、
- スウェーデンの医師(公衆衛生)でモザンビークで働いていた
- その後息子と息子の奥さんと共同でギャップマインダー財団を設立
- ギャップマインダー財団は世界の統計データをアニメーションで可視化するTrendalyzerなどを公開している
- 人気プレゼンテーション番組のTed Talksでも人気のスピーカー
本書の最後にも出てきますがハンス・ロスリングさんは本の執筆を開始後に膵臓癌の末期癌が見つかり、その後亡くなっています。
膵臓癌が見つかった後は他の全ての講演や仕事を放棄して、余命3ヶ月をこの本の執筆に当てたそうです。
最後の人生を自分のためではなく、世界の人々のために使うというのは本当に素晴らしい生き方だと思います。
これはマズローでいう自己実現を超越した自己超越に近いのかもしれませんね。
ターゲットの読者
この本のターゲットは特に先進国と言われるような国々の人全てだと思います。
強いていうなら未だに世界は先進国と発展途上国に分かれてて、発展途上国って貧しいよねって思ってるような人は特に見た方がいいですね。
本書をお奨めする理由
本書は既にかなり有名なので知らない人はとりあえず読んでみて欲しいですが、特におすすめする理由は次の3つです。
- この本を読むと世界は常に変わり続けており、知識は常に陳腐化することが理解でき、世の中の正しい情報に合わせて自分を見直したり、行動を変化させることができるようになる・するきっかけを与えてくれる
- この本を読むことで数々の本能というバイアスに囚われていることがわかり、かつ欧米中心の見方に洗脳されていることも多いということが理解でき、世界をフラットに正しく見る力が失われていることを今一度認識できる
- この本を読むことで、これからの子どもたちに世界の見方を教え、実は世界は少なからず良い方向に進んでいるということを自信を持って伝えることができるようになる
おすすめの購入方法
以下のリンクからFACTFULNESSを簡単に購入できます。
Amazonで購入
楽天で購入
Apple ブックで購入
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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