こんにちは🐢です。
今回は有名なピケティの「21世紀の資本」をわかりやすく解説してくれる「日本人のためのピケティ入門」をAudiobook.jpで聴いてみたのでご紹介します。
audiobookなどの聴書は隙間時間などでながら読書ができてすごくいいですよ♪
本の構成
この本は有名な経済学者ピケティの「21世紀の資本論」を池田信夫さんが分かりやすく解説しつつ、フラットにピケティの理論が正しいのか、日本においてこの理論を当てはめるとどうなるのかを解説してくれています。
目次は次の通りです。
- はじめに
- 第1章 経営戦略の理論とは
- 第2章 ピケティをどう読むか
- 第3章 「21世紀の資本論」の3つのポイント
目次で行くと特に第1章はこのQ&Aでまとめられていて非常に理解しやすいです。
- Q すごい厚さですが、要するに何が書いてあるんですか?
- Q それだけのことに、なぜ700ページも必要なんですか?
- Q 19世紀の所得や資本をどうやって測定したんですか?
- Q その結果、どういうことがわかったんですか?
- Q この不等式はどういう意味ですか?
- Q 資本主義で格差はずっと拡大してきたんですか?
- Q 『21世紀の資本』の何が画期的だったんですか?
- Q こんな専門的な本が、どうしてアマゾン・ドットコムのベストセラー第1位になったんですか?
- Q ピケティってどういう人ですか?
- Q アカデミックな評価はどうなんですか?
- Qこの本はマルクスの『資本論』とはどういう関係があるんですか?
- Q 大学で学ぶ普通の経済学とまったく違う感じですが、どう理解すればいいんですか?
- Q ピケティはどういう政策を提言してるんですか?
- Q 日本とはどういう関係があるんですか?
そもそもピケティって誰?
ピケティの21世紀の資本論とは?
21世紀の資本論はAmazonで第1位になったベストセラーですが、中身は経済学者が書いた原文で700ページ(英語版は900ページ)に及ぶ調査結果資料で文章は難解でも無いものの、一般人が読むのはかなり困難な内容だそうです。
「21世紀の資本論」で述べられている内容は実は単純で次のことを述べています。
資本主義では歴史的に所得分配の格差が拡大する傾向があり、それは今後も続くだろう
これは有名なr > gという式から導かれています。
r:資本収益率→資本家の対価
g:国民所得の成長率→労働者の対価
これが意味しているところは資本主義においては資本家(投資家)と労働者の格差はより広まるということを言ってるだけですね。
じゃあなぜこの本がそんなにすごいのかというと欧米諸国の200年にも渡るマクロ経済データを10年以上かけて集めたことと、統計が不十分な19世紀以降の各国の税務資料などのデータを独自に推定し、ヨーロッパの主要国やアメリカのデータが比較できるようになったことに研究のオリジナリティと成果が認められたという部分だと池田氏は述べています。
ただし同時にこのシンプルな式で全てを語ることも難しいとも解説しており、rには株の収益率も含まれれば、銀行の預金も含まれることになっており、銀行の預金は日本ではほぼ0%なので個人で見るとr>gは成り立たないということを解説してくれています。
そう言った意味で投資をする人もr>gとはどんなことを言っているのか、どういう場合に当てはめられそうかを感覚的に理解しておくことは有益だと思います。
「日本人のためのピケティ入門」の対象読者
この本は以下のような人を対象に書かれています。
- 700ページにも及ぶ「21世紀の資本論」を読む時間がない人
- 「21世紀の資本論」の要点だけ掴みたい人
- 経済学はわからないがピケティの理論に興味がある人
- ピケティの理論が日本にどう当てはまるのか・当てはまらないのか知りたい人
- 「21世紀の資本論」を読もうとしていて補助的な説明が欲しい人
「日本人のためのピケティ入門」を勧める理由
- 第1章が特に原書の要点やピケティについてをQ&A形式で完結に述べられていて理解しやすく、第1章だけでも読む価値あり。
- r>gがどういう意味なのか、それは学問的にどうなのか、実際的にどうなのかなどを理解できる。
- 結局、日本は今後どうなりそうなのかを想定できるようになる
- 資本主義に対する根本的な誤解が理解できる
本の購入方法
この本は次のところから買うことができます。
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さいごに
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